昨日の朝は2時半起きからの4時にはサロマ湖の上に。

ホタテ稚貝を湖から引き揚げる仕事があるのですが、力仕事かつスピード勝負なので主に男性陣が行なっています。

 

船長から「明日試しにやってみる?」と訊かれたので、こんな機会は滅多にないと「やりた〜い!」と即答。そんなこんなで翌朝、稚貝引き揚げチームに加えてもらえることになったわけです。

 

船上で見た真っ赤な日の出と朝焼けのグラデーション、それを引き立てるような深いブルーのサロマ湖を、一生忘れまいと目に焼き付けました。

 

スタートの号令がかかった瞬間に船上は戦場と化すので、その前の和やかなひとときに、全員揃うのはこれが最後になるであろうチームメンバーと写真を撮りました。

みんなめちゃくちゃいい笑顔!

 

最初はコツがわからず、稚貝こぼしまくりの私に、両サイドでフォローしてくれたK君とH君が「バッチリっす」と親指を立てフォローしてくれ、船長もその様子を笑って見守ってくれて、優しいみんなに助けられました。

 

5日間一緒に過ごしただけなのに、みんな本気で仕事に向かっているから、すごく仲良くなれたし、この旅の2日目にはすでに別れるのが寂しくなっていました。

 

残された時間、大事に過ごそう!この環境と仲間との時間を心から楽しもう!


ここ3日間「かご縫い」という、ホタテ漁には欠かせない大事なお仕事をしています。

 

①かごを取りに行く、②かごをセットする、③かごからホタテの残がいを取り除く、④縫う、⑤畳む、⑥縛る、⑦片付ける

 

以上が1サイクルとして、果てしない量のかご縫いを繰り返します。

 

「守・破・離」という言葉がありますが、まずは1日間教わった通りに確実に仕事を完了させることを意識。

 

2日目はわずか数秒でも時間のロスが生じる無駄な動きを見つけて、どうしたらそれらが解決するか考えました。

 

3日目で改善策を提案して、試しにみんなで実践してみたら、かなりスムーズに作業が捗ったんです!

 

ゲーム感覚でみんなで楽しく無駄なく動いてあっという間にその日のかご縫いを終わらせることができました♪

具体的には、さまざまな工程により、縫い針を持ったり置いたりする時間のロス、狭い通路でぶつかりそうになったり、譲り合いの時間が生じるという問題がありました。

 

それを、「縫う人」と「縛って運んでセッティングする人」と役割分担することに。私は運び役をしたんですが、ジムでサンドバッグを蹴っている時並みに汗だくになり、いい運動にもなりました。

 

どんな仕事も楽しくするのは自分!楽しんでいきましょう〜!

 


サロマ湖3日目は昨日は雨が強まり仕事が切上げになったため、残りの時間は作業場の得意の片付けをしました。

 

ここに向かう飛行機の中でいくつか目標を立てました。その中の一つが「仕事以外に自分の得意なことで役立つ」だったので、「私の特技きたぁーー!」とばかりに動きました。

 

到着してから今日までバタバタだったのと、連日めちゃくちゃ早起き生活だったので、睡眠時間の確保が最優先。気づけば私の滞在部屋も散らかり放題だったので、こちらもようやく整理整頓できて、ホッと一息。

ブログもやっと落ち着いて書く時間が確保できたので、ここに来た経緯を綴りたいと思います。

 

大好物の牡蠣を注文していた栄進丸さんから「ホタテ漁の手伝いに来れる?」と言われ、冗談かと思っていたら本気のお誘いでした。

 

普段なら普通に仕事があるし行くという選択肢がなかったのですが、なんだか考えれば考えるほど体験してみたくなっちゃったんです。

 

長野県・山梨県と海のないところで生きてきて、漁師さんの生活に興味や憧れがあったので、それを知らないまま死んでいいのか?と自分に問いかけたら「体験したい!」と思えてきて。

 

そして、やはり大好きな牡蠣やホタテがどんな工程で食卓に上がるのか、裏側を見たかったんです。

 

夫に相談したら「そんな貴重な経験、絶対に行ってきた方がいい!仕事がなければ自分が行きたいくらい!」と猛プッシュしてくれて、それで覚悟が決まりました。

人見知りなのでここに来るまでドキドキしていましたが、北海道内や全国各地から集まった人たちと楽しく会話したり、刻々と変わる海や空の表情に感動したり、本当にいい時間を過ごしています。

 

日々の生活の中で手放すべきもの、大切にすべきものなども見えてきました。もちろん仕事のヒントもたくさん見つかっています♪

 

今後も、人生を豊かにする経験に時間を使っていきたいな!