昨夜、歯磨きをしながらふとテレビをつけたら、通販番組が流れていました。いつもなら別のチャンネルにかえてしまいますが、なんとなくそのままボ〜っと見ていました。

「デニムパンツ」を紹介していたんですが、その履きやすさを伝えるために、こんなことを言ったのです。

 

これなら、お座敷でも全然イケちゃうんです!

 

「ありませんか?お食事会にデニムを履いて行ったら、まさかのお座敷だったってこと!でもね、これだったら全然余裕なんです♪」

 

この時、走馬灯のように私の頭を「デニムを履いてお座敷で、でも足をくずせなくてめっちゃ大変だった記憶」や、「デニムのお座敷で、足が痺れてしまい、足を伸ばして座っていたら引かれた記憶」が駆け巡りました!!笑

 

そして、一人で出かけるときはや仲のいい友達と遊ぶときはデニムでいいんだけど、気を遣う人と食事をする可能性があるときは、「座敷デニム」のリスクを回避するために、デニムを選ばないようにしていたこともハッと気づきました。

 

ボーッと見ていたはずが、いつの間にか「へぇ〜いいなあ」なんて思っちゃいました。

 

これが、リアル店舗で気になった商品を手に取って、買おうかどうしようか迷っているシチュエーションだったら、買ってしまっただろうな。

 

 

「いつでもどこでも便利です」

 

これでは何一つ描けませんよね。これまで経験した不便さや悩みが、走馬灯のように駆け巡ることもありません。

 

絞って、絞って、もうピンポイントのシチュエーションまで絞って、「こんな時に」を伝えましょうね♪

 

いや〜、歯磨きタイムの10分間がとてもいい時間になりました。通販番組って、こういう視点で見てみると結構おもしろいんですよ〜!

 

ドラクエのスライムのように、突如現れたまるで興味がない商品なのに、見続けていると不思議と興味が湧いてくるんだから、お客さんの「欲しい」を生み出すエッセンスが入っているんですよね♪