販促物診断をさせていただく機会がよくあるのですが、私は過去のたくさんの事例や結果から「こうすると〇〇な結果が得られやすい」とは言えますが、「これが正解!」と言うことはできません。

 

そもそも何をもって正解というのかはそれぞれだし、購入や来店につながるまでに時間がかかるものだってあります。だから、一番大事なのは、目の前のお客さまが、実際にどう反応してくれているのかを知ることだと思っています。

これは知人から聞いた話ですが、あるおばあちゃんが切り盛りしている飲食店で、ものすごく汚い字の古くなったメニューが貼ってあったんだそうです。

 

「なんでこんな汚い字なんだろう?もっと丁寧に書いたものを貼り替えればいいのに…」と思っていたら、常連さんたちの会話からその理由がわかったそうです。

 

元々そこはご夫婦でやっていたお店。亡くなったご主人の文字がすごく汚くて、それをよく常連さんたちは笑って会話のネタになっていたのだそうです。

 

ご主人が亡くなった今でも、その文字を見るとみんなご主人の顔が浮かんで、今でも会話のネタになるんだそうです。なんて素敵で印象的なエピソードでしょう!

このエピソード一つあげてみても、文字が綺麗なのが「正解」ではありませんよね。

 

自分らしさ、お店らしさ、お客さまとの関係性など、様々なものが合わさって「反応」があるのだから、どこかのお店の正解がうちのお店の正解ではないんです。

 

ということで、他店の成功事例ももちろんなんですが、ぜひお客さまの反応に目を向けてみてくださいね〜!