山梨県の中で一番大きな印刷会社で役員をされているAさんから、ご連絡をいただいたのは2年以上前のこと。
初めてお逢いしたのは、2010年頃かな。私がまだ地元の印刷会社に勤めていた頃、私が携わったパンフレットが山梨県広告賞を受賞したのですが、その授賞式の場でした。
Aさんはその頃から私のことを覚えてくださっていたようで、それから十数年が経った2年前に、前職の社長伝いでご連絡いただき、会社を訪問することに。
Aさん自らが大切にし、今後を担う若手社員さんたちに伝えたい仕事観と、私が使命としている「たのしごと」の考え方に共通するものがあり、初めての会話とは思えないほど盛り上がりました。
印象的だったのが、Aさんの「受注ではなく“創注”」という考え方。印刷会社だからといって顧客の言われた通りのものを印刷するのではなく、顧客がまだ気づいてすらいないベストな解決策を提案するという仕事の仕方が、私がやってきた仕事とドンピシャだったんです!
「創注」を代表するエピソードとしてAさんが語ったのは、山梨県内の保育所の歌をつくったというお話し。
それは、ある村の保育所に周年記念誌を提案しに伺ったら、所長さんから「記念誌は不要だが、保育所の歌が欲しい」と言われ、印刷会社の仕事ではないと断ることもできた中、様々な人とのつながりを活かして実現させたという、なんともAさんらしい素敵なエピソード。
さらに、今では村の子どもたちが集まる公園に遊具をつくったり、50周年を迎える保育所の記念誌をつくったり、村や保育所の元所長とのご縁がずっと続いているとのこと。
Aさんのワクワクするようなお仕事のやり方や関係性の築き方に、心が熱くなりました!
それから、一年半が過ぎ、Aさんとお会いする約束をしていた2、3日前のこと。夫から「母の長年の友人Aさんと、もしや同一人物では?」と言われ、よくよく記憶を整理してみると・・
そうだ!春ちゃん(義母)は保育所の所長さんを勤めていたんだ!しかも、春ちゃんの家に初めて遊びに行った時にみんなで見たのはあの記念誌だ!と気づき、たまげました。
その事実をAさんに伝えると、数日前の私とまったく同じ反応で、驚いてひっくり返っていました!そして大爆笑!
この度、山梨県印刷工業組合機関誌に掲載されているAさんの連載が最終回を迎えたのですが、そこにこの不思議なご縁のエピソードをご紹介いただきました。
Aさん、素敵な記事をありがとうございます!そして、親子共々、末永〜いお付き合いのほどよろしくお願いいたします!