屋久島に行ってから、屋久杉のことばかり考えてしまいます。自然の大きさに圧倒されたし、すごく尊いものだということも知りました。

屋久島中央の山部分は、火山からうまれた花崗岩(かこうがん)でできていて、その岩の上に杉などの種が乗って、発芽して、成長するそうです。でも、雨が多い屋久島だし、岩の上の種はすぐに流されてしまいそうですよね。

それを食い止めているのが、苔なんです。苔が種を岩の上にとどまらせて、水分も与えてくれるんですって。

また、樹齢1000年を超える「屋久杉」たちの上には、新しい木々が何本も生えて根が絡み付いていました。若い命のために、自らの身体を差し出しているような、そんな屋久杉の生き様はかっこよくて、なんだか切なさも感じました。

そして、大きな体を支えるのは、そこらじゅうに張り巡らされた力強い根。根があってこその立派な幹や美しい花や葉ですね。

木を切ったり、花を摘んだりするのは、彼らがこれまで一生懸命に生きてきた結果を断ち切ってしまうことだから、「ありがとう」「ごめんね」の気持ちを持たなければいけないな。

 

屋久島で出逢った苔たちのように、お客さんの種が発芽して根が伸びて安定するまで寄り添える仕事をしたいな、なんて考えていました。

そして私自身も、毎日少しずつ成長して、しっかりと根を張って屋久杉のように成長して、若い芽のためにこの身を差し出せるような、器の大きい人間になれるように頑張るぞー!

そんなことばかり考えてしまう。どうしよう、屋久島に恋をしてしまったかも。本当に行ってよかったーー!そして絶対にまた行こう!!!!!