出張生活をしている中で、自分のことが心底信用できなくなるときがあります。それは、紛失事件…。
電車に置き忘れたり、床に落としていたり、どこに入れたか忘れて焦ったり、子どもの頃から親に「大事なものは首から下げときなさい!」と言われ続けたくらい、本当に学ばない人間なんです。今ではこのセリフを旦那が言ってきます。笑
でも、失くしてしまった重要なものが戻ってこなかったことは一度もなく、電車にスマホを置き忘れて、駅から1日に数本のバスでしか行けないホテルで気づいたときも、バルセロナのタクシーにスマホを忘れたときでさえも、人の優しさのおかげで戻ってきました。
あ、そういえば、ハワイに行ったとき、トロリーの中にスマホを忘れたときも戻ってきたんだ!絶対にダメなところで必ずやらかす私です。笑
そんな私が、人様に恩返しできるときがついにやってきました!
先日、愛知県内の電車に乗ったときのこと。夜だったので人がまばらな電車内。後ろの座席で外国人の若い女性が何か伝えようとしていました。
通路挟んだ隣の席のおじさんが「違う違う、俺のじゃない!」と言っていたので、振り向いて外国人の方を見ると、日本人のおじさんの足元にスマホが落ちていたようで、それを必死で伝えていました。
なので、私がそのスマホを受け取って車掌さんのところに行くも、車掌さんは発車準備で点検の合図などして忙しそう。
ひとまず何か持ち主のヒントがないか、スマホの手帳カバーの中を覗いてみると、同じ人の名刺が数枚入っていたので、きっとこの人に違いない!ある会社の社長さんでした。
名刺にあった携帯に電話をしたら、手元の電話が鳴ってしまい失敗。会社の電話にかけるも夜だったので誰も出ず。
名刺にメールアドレスも書いてあったので、スマホを拾って駅員さんに届けた旨をメールしたら、エラーで送れず…。やれることはやり尽くして、この社長さんが取りに来てくれることを願って車掌さんに届けました。
翌朝、気になったので発信履歴にあった会社に電話をすると、すごく丁寧な女性が出たので、社長さんの携帯を拾って駅に届けたことを伝えました。
その後、無事携帯を取り戻せた社長さんから、着信履歴から私の連絡先を見つけてくださって、とても温かいお礼の言葉をいただきました。
なんだか私の方がまた優しさをいただいてしまいました。思いやりの心や、相手の役に立ちたいという気持ちは、チェーンのように、次々と繋がっていくんだなぁ、と温かい気持ちになりました。
ちなみに、失くしたスマホを取りに行くときに、とっても恥ずかしいことがあって、自分の持ち物だと証明するために、待ち受け画面を言わなければいけないんです。
ハワイで失くしたときは、工業地帯の赤と白の棒みたいなのが長く伸びた写真だったので、「工場と赤と白の棒の写真です」と行ったら、対応してくれた女性が爆笑していました。
JRの駅のときは、「ショッキングピンクの背景にノコギリクワガタの写真」と言ったら、電話口の向こうの担当さんが笑いを堪えていました…。
せめて待ち受けだけでも普通のものにしておこうかな。笑