私は大学生時代にお洋服屋さんでアルバイトをしていました。そこは業界内でも有名なくらい教育がしっかりとしていて、ルールもたくさんありました。
「お声がけ」もその一つです。
お客さんが来店したら必ず声をかけなければならず、初めの頃、私はこれがすごく苦手でした。だって、自分がされて嫌なことだから。
どうしたものかと悩んでいたんですが、自分がお客さんの立場のときに様々な接客を受ける中で、「みんながみんな嫌な接客じゃないな〜」と気づいたんです。
「こちら、今日新しく入ってきたワンピースなんです〜」「残り少ない人気商品です〜」みたいな一律のお声がけは嫌ですが、普通に会話するのは楽しいし、アドバイスや様々な情報を教えてくれるのはありがたいと感じることに気がつきました。
そこで、私はこども服の担当だったので、お子さんの最近の様子や、お孫さんの特技などについて会話をすると、お客さんと仲良くなることができました。
それまで感じていたお声がけの「後ろめたさ」のようなものは一切感じなくなりました!
そういえば、ちょっと前にいつものお店に一人焼肉に行ったら、店内がめちゃ混みでマスターが一人で厨房とホールをまわし、てんやわんやで気の毒だったので、「手伝いましょうか?」と飛び入り接客をしたことがありました。
お客さんはみんなお店の良さをまだまだわかっていない注文(笑)だったので、私が毎回必ず食べる極上のタンとセンマイを「私の大好物でめちゃくちゃ美味しいので、またよかったら注文してくださいねー」とお客さんに紹介したら、みんな喜んで注文してお礼まで言ってくれました。
商品をお薦めするにも、やっぱり「人対人」の会話のように伝えることや、悪いことをしているわけではなく、いいことを教えちゃうよ♪という自信と愛情を持って伝えることが大事ですね〜!