先に結論からお伝えしますが、無事ちょびは自宅に連れ戻すことができました。
ーー先日、私が植物の世話をしている際に窓からちょびが脱走しました。
強烈な後悔と焦りでちょびが逃げた!と夫に叫び、着の身着のまま外に飛び出して「ちょびー!ちょびー!」と大声で呼んでも姿は見えず…。
すぐ近くには交通量の多くスピードを出した車の多い道路。そして四方を山に囲まれて、山に逃げ込んだら食べ物もなく野生動物も多いし、探しようもなくなってしまいます。
ここに引越してきてちょびは外を一度も見たことがないので、土地勘もゼロ。きっと見知らぬ土地にパニックになり怯えているはず。
私の目の前に一匹の野良猫が山の斜面を登っていくのを見て、私は素足にサンダルでしたが構わず雪の中を叫びながら走って登りました。
叫んでも叫んでも道路の車の音が遠くで聞こえるだけ。とんでもないことになったという気持ちで真っ青になり駆け出しました。
町中を走り回ってもまったく見つからず…。帰宅して大急ぎで迷い猫のチラシを作り、家の壁にも私の車にも迷い猫のチラシやちょびの写真を貼り出して、多くの人の目に留まるようにしました。
その後夫とちょびを探しながらチラシを周辺全軒に投函。会う人会う人みんなが心配してくれ、優しい言葉をかけてくれ、ちょび探しに協力してくれました。
かなり早い段階でこれは私たちだけでどうこうできる問題ではないと判断して、猫探偵「ジャパンロストペットレスキュー」にも連絡を取り、翌日の夜に都内から来てもらうことにしました。
食事も喉が通らないけど何か食べないと捜索する体力が持たない。昼から日付が変わってもずっと駆け回って足も腰も痛いけどちょびが心配で、とにかく居場所を探しあてもなく歩き続けました。
そして深夜1時すぎに「ちょびみたいな猫がいる!」と夫から電話が。急いで駆けつけるも、姿を確認する前に逃げられてしまいました。(つづく)