「あの人はアイデア豊富で羨ましい」
それは、生まれ持った“才能”のように思えるかもしれませんが、平等に与えらるものです。

 

私の紹介するチラシやパンフレット、それからPOPも、様々な販促物のアイデアは、天から降ってくるのではなく、毎回引き出しから取り出しています。つまり、引き出しの多さで、どれだけ素晴らしい販促物がつくれるのかが決まるのです。

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私は普段から引き出しを増やすために、いろんな販促物を手にとって、ピンとくるものがあれば、持ち帰るか写真に残して保管します。例えば、写真右下、デルタ航空の数字パズルは、機内食のパッケージの裏面です。

 

使用済みになれば即捨てられてしまうものだって、アイデア次第で人を楽しませるツールになります!このパッケージが教えてくれた“遊び心”は、間違いなく今後の販促物に役立つので、今でも大切に手元に置いてあります。

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デザインも同じです。

形や色使いがおもしろいもの、素敵なレイアウト、紙質、文字、文章などなど。気づきがあったものは、必ず残します。触れて・視て・感じて・分析して・蓄積する。この5つのステップで、引き出しは豊かになって、次につくる販促物はさらにバージョンアップしていきます。

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パンフレットや封筒の用紙だって、たくさんの種類があることを知らなければ、今この瞬間に引き出しの中に蓄積されているものだけでしか作れません。安い早いのネット印刷もいいですが、たまには地元の印刷会社さんの話を聞いてみましょう。紙の種類の多さにビックリしますよ!

 

アイデアも、印刷物のクオリティーも、手書きPOPの文章も、すべては“才能”ではなく、“これまでの蓄積”です。たくさんの物事を、意識して蓄積してくださいね。


楽しみながらPOPを書いていますか?今回はニヤニヤが止まらなくなる、楽しいPOPの書き方をご紹介します♪
それでは食器屋さんを例に、さっそく妄想スタートです!

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——あるところに、30代前半の独身女性が住んでいました。その女性は、インスタントラーメンを鍋で直食べする一方で、いい加減こんな生活から抜け出して、いま流行りの“丁寧な暮らし“ってやつをしてみた〜い♡と考えていました。

 

こんな感じで、ある人物の妄想ストーリーを考えます。次に、この主人公に向けて、POPを書いてみましょう!

 

丁寧な暮らしに憧れていると言っても、インスタントラーメンを鍋で食べる人に、イキナリ気合いの入った夕食を作ろうってのはハードルが高過ぎますね。まずは、手軽なところで、“丁寧な朝食”から始めるのがいいでしょう。

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POPを書いたのに効果が出ないという方は、商品と向かい合ってPOPを書いている場合が多いんです。それでは「買って、買って」な内容になり、お客さまに敬遠されてしまいます。

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POPを書く際に向き合うのは、目の前の商品ではなく、お客さま。お客さまのリアルな生活を思い描くことで、商品がその生活にピタリと合う場面を発見でき、お客さまが反応せずにはいられない伝え方ができるのです。

 

あ、ちなみに、POP効果で木製プレートは即完売してしまいました!楽しい妄想をすれば、嬉しい結果も出て、POP制作が更に楽しくなりますよ!

 

そんな妄想ストーリーからつくられたPOPが楽しめるのは、神奈川県大和市の【自然美】というお店。POP設置後、お店の売上げがかなりアップしているみたいなので、ぜひ販促のヒントを見つけに行ってみてくださいね!


私がちょくちょく一人焼肉に行く、焼肉希夢知(きむち)というお店は、仲良しだから言いますが、建物や内装、メニューにほとんど気を使っていません!

 

お子様連れファミリーが来るのに、お店のモニターには開店前までマスターが見ていた麻雀かパチンコの映像が流れています(笑) これは私が何度言っても直りません。
・・・でもね、味は美味しいんです!

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特に美味しいのが、上タンネギサンドというメニュー。長野の友達に教えたら、わざわざこれを食べに何度も来るくらい美味しいんです!ほら、美味しそうでしょ!?

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ここで、タンについて少々ご説明させていただくと、一本のタンには固い部分や柔らかい部分があり、その価値がまったく違います。

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ベロの先っちょは堅いので、煮込み系に使われ、大部分を占める「クラウンカット」は、一般的な焼肉に使われます。そして、タンの付け根部分の「タン元(もと)」は脂がのって柔らかく、極上の美味しさです!

 

ちなみにここでは、クラウンカットを食べ放題用に、タン元は単品注文の「上タンネギサンド」などに使われています。ところが、こんな美味しいものがあるにも関わらず、お客さんの9割が食べ放題をオーダーします。なぜなら・・・

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メニューのどこを見ても書かれていないんです。食べ放題のタンと単品のタンが違うなんて、誰も思わないでしょう。それなら、一皿1,000円のタンを食べるより、2,500円の食べ放題で何皿も食べた方がお得に感じるし、単品を注文することは絶対に無いでしょう。

 

こんなに美味しいのに、しかも他で食べるより安いのに……。その想いをメニューに込めました。

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その名も、常連さん(=私)指名No.1メニュー!言うまでもなく、かなりオーダー数がアップして、食べ放題ではなく、単品メニューを頼むお客さんも増えました!
お客さんは勝手に解釈しますから、価値は伝えなきゃ損ですよ〜!