先日「伝え方」についてのブログに書いたところ、さっそく実践のご報告が届くなど、たくさんの反響がありました!⇒ 記事を読む

苗屋の佐藤さんのPOP

 

今回は「やさしい伝え方」について紹介しますね。例えば、大事なものを郵送したい場合・・

 

ワレモノ注意!

 

折曲厳禁!

 

なんて、ちょっとキツイ伝え方になってしまいますね。まぁ、これでも伝わればいいかもしれませんが、このようにハートマークな伝え方をすれば、配達の方もハートマークな対応をしてくれそうですね。

北海道倶知安のお菓子のふじいさんでは、こんなシールを貼っています。細かい部分だけど、こういうところでお店のやさしさ、「モノ」ではなく「幸せ」づくりをしている姿勢が見えますね!

販促物だけではなく、注意書きやお願いごとの伝え方にも工夫してみましょうね!


今年は愛情を込めて年賀状の表裏すべて手書きにしました!かなり腕と腰にきたけど、手書きはいいなぁ〜。

相手のことを想う時間ってやっぱり楽しい!

 

さてさて、ここらでみなさんの元に届いた年賀状の束をじっくり見てみましょう!ここに販促のヒントが隠されています。

 

嬉しいもの、印象に残るもの、相手の顔が浮かぶもの、会いたい!と思えるもの、それから・・正直あまり嬉しくないもの。いろんなものがありますね。

 

それぞれ、どうして嬉しいのか?どういう部分が印象的なのか?なぜ嬉しくないのか?自分が感じたことを分析してみましょう。

例えば、間違った名前で印刷されたタックシールが貼ってある全面印刷の年賀状は、さすがにちょっと悲しいですね(笑)あ、これ本人じゃなくて、機械から届いたんだなぁ、って感じがします。

 

あとは、商売の宣伝がメインで個人的なコメントなどは一切なしだと「おわっ!」となりますね(笑)

なかなか会えない人の近況が書かれていると嬉しいし、めちゃくちゃ忙しいであろう人がひと言でも私に宛てたメッセージを書いてくれていると感激します。

 

まるでお手紙のように、昨年のエピソードや今後の話をたっぷり書いてくれているものは、じっくり読みながら相手のことを考えて温かい気持ちになります。

そんな「嬉しい・嬉しくない」は、年賀状だけじゃなくて、ニューズレターやDMなど様々な販促物にも共通して言えることなんです。自分がされて嬉しかったことは、今度は大切なお客さんにしましょうね。

 

年賀状はとってもためになる、販促の教科書なんです!


今日のブログは “けっこう大事” なことを書きます。伝え方の上手・下手って生まれ持ったセンスだけではなく、後からいくらでも身につけることができます。

 

やっぱり普段から「意識」することが大事で、プロのコピーライターや私のような言葉を扱う仕事をしている人は、24時間365日、目や耳から入る言葉を敏感にキャッチする人が多いです。

だから、全然関係なさそうな会話をしていても「あ、今の言葉おもしろいね!」「あ、この見せ方うまいな!」と、メモや写真を撮ることが多々あります。

 

例えば私が響いた言葉のひとつ、「とてつもない」という表現方法。これっておもしろい言葉だな、って思いました。

「すごく」「めちゃくちゃ」「超」「やばい」は使われ過ぎているから、「すごく大きい」とか「超大きい」は想定の範囲内って感じだけど、「とてつもない」はあまり使わないし、耳にしない。でも何となくスゴイってわかる。

 

だから「とてつもなく大きい」って言うと、なんだか想像できなくて、興味が湧いてくるんですよね。

 

実際に「この度、とてつもなく美味しいお菓子を入荷しました」ってPOPを書いた、“やばいほど地味”なお菓子が、“とてつもなく売れた”ことがありました。

これはもう一つ「引っかかり」をつくっていて、「この度」という丁寧な伝え方と、「とてつもなく〜」のワンパクさというまったく違う2つの性格が混在しているから、何だかちょっと変で気になるコピーになっているんです。

 

完璧じゃなくて、あえて違和感を残したり、キレイに整え過ぎなかったりすると印象に残るんです。キャッチコピーづくりって、奥が深くておもしろいですよね〜。

天才は天才でいるかもしれません。でも、スタート地点は一緒なのに、「わぁ!才能あるね!・・・私は無理だぁ」というひと言で片付けてしまう人と、「これ、うまいなぁ〜」と唸りたくなるキャッチコピーをつくれるようになる人の差は、その後の「意識の数」です。

 

「こんなの、やっぱりセンスだよ〜!あの人だからできるんだよ!」っていうのは、創意工夫や努力・改善を諦める悪魔の呪文。使わないようにしましょう。

「チラシつくるぞ!POP書くぞ!」のタイミングで考えるんじゃなくて、普段の会話やラジオから聴こえる言葉を聞き流さずに拾い上げて、自分の引き出しを豊かにしていきましょうね♪