前回のブログを読んで、商品の魅力が見つけられたら、今度はその魅力をお客さんに伝えなきゃ意味がないですよね。それでは、一番簡単なところで、POPを書いてみることにしましょう。

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前回のブログで見つけた300円のチョコレートの魅力なら、「集中力が途切れたらコチラをかじるべし!」「手が汚れないから仕事中に最適」「ついつい食べ過ぎちゃう方に嬉しい個包装!」なんて言葉を書けばOKです。

 

ところで「販促あるある」なんですが、いざ販促をしようとすると、肩に力が入ってカッコつけてしまう人って多いですよね〜。例えば、「濃厚な味わいのーー」とか「香り高く・・」みたいな。

 

でも・・・これって伝わりません。
だって、いかにも宣伝みたいだし、そもそも普段こんな言葉は使わないから響かないんですよね。

うーん

それじゃあどんな言葉なら響くのかって?大切なのは、「普段の言葉」で伝えることです。めちゃくちゃ美味しいチョコレートを見つけて、その美味しさを友達に伝えるとき、何て言いますか?

 

「香り高くて濃厚な・・」とは言わないですよね。「これ、超やばい!昨日3つも買ったのに、すでに残り1つだけになっちゃった」とか、「お店の在庫全部買い占めちゃうほど美味しい」とか言いますよね。そういうリアルな言葉がグッとくるんですよね。

 

なんなら「うわー!これ、めちゃくちゃ美味しい!!」でもいいくらいです!「濃厚な口どけが・・」よりも断然響きます。

チョコレート

あとは、そのリアルな言葉をそのままPOPに書けばOK。最初は勇気が要るけど、大丈夫です!私はいろんな業種のPOPや販促物ををお手伝いしてきましたが、みんなこれでうまくいっているし、万が一結果が出なくても、次の言葉に書き換えればいいだけです!

 

ものすごく簡単だし、なんだか面白いですよね!さぁ、今日はこの方法で2、3枚POPを書いてみましょう♪


「チョコレート300円」と言われても、今チョコレートが欲しくてたまらない人しか振り向きません。今それを必要としていない人にも「あ、これ私に必要だ!」と思ってもらえる売り方をしたいですよね。

チョコレート

そのためには見えない部分を想像する力(妄想力)が必要です。
まずは、たった一人の人物と場面を想像しましょう。

 

「会社で働く女性(事務職)」にしましょうか。

 

夕方、集中力が途切れてきたので、気合を入れ直すために、引き出しをそっと開けて、右手でゴソゴソ中を探って、チョコレートを一粒取り出します。

 

パソコンの画面を眺めながら一粒食べたら、もう一つ食べたくなって、もう一度取り出しては食べて、またまた食べて・・「おっと、いけない、いけない。ダイエット中だった>< 個包装だから途中で止められてよかった♡」てな光景が想像できました。

働く女性とチョコレート

さて、たった一人の働く女性とその場面を想像しただけで、300円のチョコレートの魅力がいくつも見えてきましたよね。

 

集中力が落ちてきた時に、手軽にサッと食べられる♡

個包装で手も汚れず、パソコン操作をしながらでも食べられる♡

個包装だから一粒だけ食べられ、ダイエット中でも安心♡

 

どうして「販促はターゲットを絞りましょ」っていうのかって、ターゲットを絞らないと、この商品がある場面なんて想像できずに、商品の魅力を見つけることができないんです。

ターゲットは誰?

今回は働く女性で考えましたが、これが65歳の旅行が趣味のおばちゃんだったら?21歳の就活中の女子大生だったら?いろんな人物とその場面を想像することで、無限に商品の使い所や魅力が見えてきますね。これでもう「POPに書くことが無い」なんて悩みはなくなります!

 

さぁ、魅力を見つけられたところで、明日のブログではお客さんにそれを伝える方法をご紹介します!お楽しみに♪


京都で開催したお手紙セミナーの参加者さんで、「髪のツヤと柔らかい手触りに拘り、美髪と似合うスタイルで綺麗になれる!」がテーマの美容室「シェーン」の店長・河南さんが、セミナー後の実践を披露してくれました〜!!

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おぉ〜!河南さんの言葉と文字で書かれているラブレター!しかも写真入り♪ これは読んじゃいますよね!

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「へぇ〜、そういう意味だったんだぁ!」「おぉ!何やら良さそうだなぁ☆」「面白そうなスタッフさん♪」「どんなキャンペーンなんだろ??」読み手の気持ちを意識した、会話のような自然な流れが素晴らしいです!!

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1なんと地図まで手書き!

 

河南さん、素敵なラブレターができましたね♪ いろんなポーズの写真がたくさん入っていて、最後まで楽しく読めました!

 

反応も良いみたいで、「可愛いわね」と記念に保存してくれるお客さんもいるんだとか。納得です!

 

どう見ても業者任せのチラシを作っているお店が多い中で、こうしてお客さんに伝える努力をしているお店は、「きっとお客さん想いなお店だろうな」ということがわかります。

 

こういう部分を、“失敗しないお店選びの基準”として考えているお客さんって多いんじゃないかな?

 

ちなみに、知らない土地でお店を選ぶ際、店頭に手書きのボード(頻繁に書き換えているもの)があるお店を選ぶと当たりの確率が高いです!

 

河南さん、素敵なラブレターを実践&シェアしてくださって、ありがとうございます!
河南さんのブログ